再就職を考え始めると、「先に資格を取ったほうが有利なのでは」と迷うことがあります。ただし、資格取得を待つほど応募開始は遅れ、受講料や学習時間も必要です。反対に、希望職種で資格が必須なら、準備せずに応募を続けても選考に進みにくいでしょう。
大切なのは、資格の知名度ではなく、希望する求人で本当に求められているかを確認することです。この記事では、子育て中の母親が「資格を先に取る」「応募を先に始める」「両方を同時に進める」の3つから選ぶ手順を整理します。
先に結論:求人票を3件見てから決める
- 資格が応募条件:取得または受験資格の確認を先に進める
- 資格は歓迎条件:応募と学習を同時に進める
- 資格の記載がない:応募を先に始め、必要な経験やPCスキルを補う
講座に申し込む前に、同じ職種の求人票を最低3件確認しましょう。1件だけでは、その会社固有の条件を一般化してしまう可能性があります。
資格・応募・同時進行のどれを選ぶ?
| 進め方 | 向いている状況 | 注意点 |
|---|---|---|
| 資格を先に取る | 資格が応募条件、または資格がなければ業務に就けない | 取得までの期間・総費用・不合格時の計画も確認する |
| 応募を先に始める | 未経験可、資格不問、研修ありの求人が見つかる | 応募書類と面接準備を先延ばしにしない |
| 同時に進める | 資格が歓迎条件で、週に数時間の学習時間を確保できる | 応募数と学習量を詰め込みすぎない |
資格を持っているだけで採用が決まるわけではありません。勤務時間、実務経験、ブランク中の経験、応募書類、面接での説明なども判断材料になります。資格以外の準備は、未経験から仕事を選ぶときの確認点、ブランク後の履歴書の書き方、再就職面接の準備も参考にしてください。
最初に求人票を3件確認する
資格選びから始めるのではなく、まず希望職種の求人票を3〜10件確認します。見る項目は次の5つです。
- 応募に必須の資格
- あると歓迎される資格や経験
- 仕事内容と入社後の研修
- 勤務時間、休日、勤務地、在宅勤務の条件
- 給与と試用期間中の条件
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、職業ごとの仕事内容、必要なスキル・知識、就業経路などを確認できます。求人票だけで職種像がつかめない場合は、職業情報と照らし合わせると判断しやすくなります。
一人で条件を整理しにくい場合は、子育て中の求職者向けに相談や求人紹介を行うマザーズハローワークの使い方を確認してください。民間サービスも併用する場合は、母親向け転職・求人サービスの選び方で役割の違いを整理しています。
応募を先に始めたほうがよいケース
次に当てはまる場合は、資格取得を待たず、応募準備を始めるほうが現実的です。
- 希望する求人に「資格不問」「未経験可」とある
- 入社後研修や資格取得支援がある
- これまでの仕事・育児・地域活動の経験を活かせる
- 家計上、数か月間の学習専念が難しい
- 働ける曜日や時間に合う求人がすでに見つかっている
この場合も、何も準備せず応募するという意味ではありません。応募書類を整え、求人ごとに不足するスキルを確認しながら、短期間で補えるものから学びます。資格よりも、表計算ソフトの基本操作や業務で使う専門用語の理解が優先される求人もあります。
資格取得を先にしたほうがよいケース
応募条件に特定資格が明記されている場合や、資格がなければ担当できない業務を目指す場合は、取得計画を先に立てます。ただし、「何となく就職に良さそう」という理由だけで選ばないことが大切です。
- 受験資格を満たしているか
- 試験日と合格発表日
- 受講料、教材費、受験料を含む総費用
- 週に確保できる学習時間
- 取得後に応募できる求人が実際にあるか
候補を絞る段階では、母親の再就職に役立つ資格の比較を先に確認してください。通信講座を利用する場合も、合格実績だけで決めず、学習期間や質問制度、総額を比較します。講座選びの考え方は子育て中に通信講座を選ぶときの確認点でまとめています。
迷う場合は4週間だけ同時進行する
資格が必須ではないものの、知識があると有利になりそうな場合は、まず4週間だけ応募準備と学習を同時に進めます。最初から長期計画にせず、続けられる量かを確かめる期間にします。
| 週 | 就職活動 | 学習 |
|---|---|---|
| 1週目 | 求人を10件保存し、共通条件を整理 | 試験範囲と教材を確認 |
| 2週目 | 履歴書・職務経歴書の下書き | 平日2回、各30分を試す |
| 3週目 | 条件に合う求人へ1〜2件応募 | 週末に復習し、継続可能か確認 |
| 4週目 | 応募結果と求人の変化を確認 | 学習時間と理解度を振り返る |
4週間後に、応募できる求人が十分あるなら就職活動を優先します。資格がないことを理由に応募できない求人が多いなら、取得計画を具体化します。学習と応募の両方が中途半端になる場合は、期限を区切って片方に重点を置きましょう。
受講料を払う前に公的支援を確認する
厚生労働大臣が指定する教育訓練を受講し、一定の要件を満たす場合、教育訓練給付制度の対象になることがあります。対象講座、給付率、支給要件は訓練の種類や本人の加入状況などで異なります。受講申込みの前に、厚生労働省の最新情報とハローワークで確認してください。
制度の全体像は教育訓練給付制度の確認手順で整理しています。離職中で職業訓練も検討する場合は、子育て中の職業訓練の選び方も確認してください。対象かどうかを自己判断で確定せず、必ず公式窓口で確認しましょう。
資格取得を待ち続けないための期限を決める
資格の勉強を始めると、準備が整うまで応募を先延ばしにしやすくなります。次のように、求人と学習計画を見直す日を先に決めておくと、目的から外れにくくなります。
| 時期 | 確認すること |
|---|---|
| 毎週 | 希望条件に合う新着求人と応募期限 |
| 4週間後 | 学習時間、理解度、応募できた件数 |
| 試験申込前 | 総費用、試験日、家族の協力、取得後の求人 |
| 合否発表前 | 資格なしでも応募できる求人と次の応募日 |
再就職は、資格だけでなく、家計、保育、勤務時間、通勤、家族の予定を含めた計画です。全体の順番は母親の再就職ロードマップで確認できます。
今日決める3つ
- 希望職種を1つ仮決めする:最初から完璧に絞らず、求人を探すための仮の軸を置きます。
- 求人票を3件保存する:資格が必須か、歓迎か、記載なしかを比較します。
- 次の行動日を決める:応募書類を作る日、相談予約をする日、講座を比較する日のいずれかを予定に入れます。
資格は、希望する仕事に近づくための手段です。「資格を取ってからでないと動けない」と決めつけず、求人の条件から逆算してください。資格が必要なら計画的に取得し、不要なら応募を始める。判断がつかなければ、4週間だけ同時進行して実測するのが現実的です。
よくある質問
資格がないと、ブランク後の再就職は難しいですか?
資格の要否は職種と求人によって異なります。資格不問・未経験可の求人もあるため、まず実際の求人票を確認してください。資格以外に、勤務可能時間、実務経験、応募書類、面接準備が重視されることもあります。
勉強中の資格は履歴書に書けますか?
取得済みと誤解されないように、「〇〇試験に向けて学習中」「〇年〇月受験予定」など、現在の状態を明確にします。応募先の仕事との関連性を説明できることも大切です。
資格講座にはすぐ申し込むべきですか?
先に求人条件、試験日、総費用、学習時間、公的支援の対象可否を確認してください。無料体験や資料で学習方法を確かめ、家計と予定に無理がないかを確認してから判断します。
確認した公式情報
- 厚生労働省「job tag(職業情報提供サイト)について」
- 厚生労働省「job tagの使い方」
- 厚生労働省「ジョブ・カードとは」
- 厚生労働省「教育訓練給付制度」
- 厚生労働省「マザーズハローワーク・マザーズコーナー」
情報確認日:2026年10月2日。制度や求人条件は変更されることがあります。申込みや重要な判断の前に、リンク先の公式情報と窓口で最新条件をご確認ください。

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